04
その後、雅と一緒に龍笛を取り扱っている人物を訪ねた。
「これから始めるのなら、樹脂製のものがあるよ。
木製のものや竹製のものよりも音質は少し劣るけれど、温度や湿度を気にしなくていいし、手入れも楽なんだ」
「じゃあ、それでお願いします」
私は雅のアドバイスもあって、無事に自分の龍笛を買うことが出来た。
さっそくポケモンセンターに戻って吹いてみたけど……。
「難しっ!」
音を出すどころか息が続かない。
このまま吹き続けてたら酸欠になりそうだ。
「うーん……上手く音が出ないや。
話には聞いてたけど、やっぱり難しいんだね」
「そうですわね。私もひと月ほど練習してやっと音が鳴るようになりましたのよ」
「そっか。先はまだ長いなぁ」
[*prev] [next#]
TOP