12
おまけ
「あ゛ー、頭痛ぇ……」
「右に同じく、だ……」
「そりゃあ、あれだけ酔っ払ってればね。ねぇ、レイナ?」
「うん。2日酔いにもなるよ」
『ねぇ、緑炎。昨日フユカにしたこと覚えてる?』
「ちょっ、悠冬!?」
「……フユカに?」
「昨日って言えば、誠士はどう? レイナにしたこと覚えてる?」
「……? 私がレイナに何かしたのか?」
「その様子だと、酔っている間のことは何も覚えていないようだな」
「あぁ、桜を見ながら弁当を食ったのは覚えてんだが……。
その後の記憶が全くねぇ」
「私もだ。緑炎のコップの中身を確認しようとしてからの記憶が無い」
「まさか、俺たち何かとんでもねぇことでもやらかしたのか?」
「い、いや! 覚えてないなら良いんだ!
ね、ねぇ、フユカ?」
「う、うん!
何も無かった! 本当に何も無かったから!」
「昨日の誠士と緑炎、大胆だったよねー」
「ちょっと笑理、ストーップ!」
「酔った後……緑炎がフユカにだ「わああああああ! 蒼真もストップ!」ムグッ……」
「何なんだ? 2人して……」
「「と、とにかく! 酔ってる間は何も無かったの!
分かった!?」」
「「お、おぉ/あ、あぁ……?」」
(本人たちは何も覚えていないようですね。ナナカマド博士)
(そのようだな。レイナ君とフユカ君のためにも、何も言わずにいた方が良さそうだ)
[*prev] [next#]
TOP