06
お花見当日――
私はプラターヌ博士と一緒に、マサゴタウンにあるナナカマド研究所に向かっていた。
「レイナたち、私たちを見てどんな反応するかなぁ」
「彼女と出会ったのはミアレシティだったね。
ナナカマド博士とも久しぶりにお会いするし、楽しみだ」
そういえば、私はまだナナカマド博士に会ったことないんだよなぁ。
「あ、見えてきたよ。あれがナナカマド研究所だ」
町の中でも一際大きな建物が見えてくる。
研究所の入口と思しき場所には、研究員であろう人たちやレイナの姿もあった
「おぉ、来たか。久しぶりだな、プラターヌ君。
元気そうで何よりだ」
「えっ、プラターヌ博士!?」
フフ、レイナ驚いてる。最初のサプライズは成功!
「ナナカマド博士、お久しぶりです。あなたもお元気そうで何よりです。
レイナさんも久しぶりだね。元気にしていたかい?」
「お久しぶりです、プラターヌ博士!
客人って、プラターヌ博士のことだったんですね」
「レイナ君、今回の客人は彼だけではないのだよ」
「え?」
「今日は君のために特別ゲストを呼んだんだ」
「特別ゲスト?」
「さぁ、出ておいで」
プラターヌ博士の声を合図に、レイナたちの前に姿を見せた。
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