03


プラターヌ博士を見送ったあと、私は早速パソコンを開いた。

シンオウでお花見かぁ、楽しみだなぁ。

「シンオウでしたら、レイナたちに会えるかもしれませんわね」

「そうだな」

緑炎たちも久しぶりにレイナたちに会えるかもしれないせいか、心なしか嬉しそうだ。

……2名を除いて。

「恐れながら姫、そのレイナというのは?」

「あぁ、白刃と悠冬はまだ会ったこと無いんだよね」

「まぁ、無理ねぇな。あいつらと知り合ったの、白刃と悠冬が仲間になる前だったろ」

「そういえばそうですわね」

「レイナは私たちの友達だよ。仲間と一緒にシンオウ地方を旅して回ってるんだ」

「なるほど、姫のご友人でしたか」

『レイナの友達かぁ。会ってみたいなぁ』

「フユカ……。お花見、レイナたちも誘ったら……?」

それはもちろん、そのつもりだ。

けど、せっかく会うんだったら驚かせたいっていうのが本音。

「もちろん、レイナたちも誘うつもりだよ。でもどうせなら驚かせたいじゃん?
だから、アポなしで突撃訪問しようかなって」

決めた後の行動は速かった。

プラターヌ博士に頼んで、ナナカマド博士にレイナたちのスケジュールや居場所を教えてもらう約束を取り付けた。

お花見もだけど、レイナたちの驚いた顔を見るのも楽しみだなぁ。


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