05
昨日の雨が嘘のように晴れ渡った昼。
私は悠冬と蒼真に付き合って、絵を描いていた。
まぁ、私のは落書きなんだけどね。
「フユカ。少し時間をいただいても?
話したいことがありますの」
「ん? 良いけど、大事な話?」
「ええ、少し。
……違う場所で話してもよろしくて? 蒼真や悠冬を心配させたくありませんし」
「? 分かった。
悠冬、蒼真。雅と話をしてくるからちょっと待っててね」
『分かった……』
『行ってらっしゃ〜い』
雅の後について部屋をあとにし、別の場所へと移動した。
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