04


翌日――。

いつものように白刃の声で目を覚ます。

「おはよう……」

『おはよう、フユカ!』

「ごきげんよう、フユカ」

『おはよう……』

私が起きた頃には、全員がテーブルに座って朝食を今か今かと待っていた(特に悠冬)。

私は冷蔵庫にあるモーモーミルクを取りに行きがてら、緑炎に声をかける。

「おはよう、緑炎」

「……あぁ、はよ」

あれ、緑炎……何か今日元気無い?

それに何だか、顔が赤い気がする。

「元気無いみたいだけど、どうしたの?
具合でも悪い?」

「いや、何でもねぇ。気にすんな」

「そっか。でも無理はしないでよ?」

「あぁ……」

この発言が、まさかフラグを立ててしまっていたなんて……この時には思いもしなかった。


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