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「そういえばさっきのバトル、誠士君強かったね!
タッグ組むのも面白いけど、いつかレイナとバトルしてみたいな」
「あ、それ私も思った! 緑炎君も強かったもん!」
「フユカ、新しいお友達が出来て良かったですわね」
「雅ちゃんも友達だよ! ね、みんな!」
「うん!」
「レイナの言う通りだよ」
「仲良くしてね、雅!」
「ありがとう、みなさん。これからよろしくお願いしますわ」
「雅もすっかり馴染んだみたいだな」
あ、緑炎君が戻ってきた。
全身から甘い香りを放ってる。これ草むらだったら野生のポケモン寄ってくるんじゃない?
「待ってました! ねぇねぇ、何作ったの?」
「まぁ待て。今、誠士が持ってくる」
「笑理ちゃん、甘いもの好きなの?」
「うん、大好き!」
「毎日お風呂上がりにミックスオレ飲んでるもんね」
「えへへ。早く誠士来ないかなぁ」
笑理、楽しみなのは分かるけど少し落ち着こう。うん、そうしよう。
「すまない、遅くなった」
誠士がフタをした皿を持って入ってきた。
「よし、じゃあ食うか」
緑炎君がフタを取る。そこには――
「マカロンだ!」
皿の上には色とりどりのマカロンが盛られていた。
「うわぁ、可愛い!」
「美味しそう!」
「早く食べよう!」
「私、マカロンは初めて食べますわ」
『僕も……』
「それじゃあみんな、1つずつマカロン持って」
フユカの言葉に全員が1つマカロンを手に取る。
「全員で……いっただきまーす!」
私たちは誠士&緑炎君手作りのマカロンを、みんなで美味しくいただいたのだった。
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