02

急遽ポケモンセンターに戻ることになり、その道中で勇人と疾風にバッタリと遭遇。

"話は後でするから、全員ポケモンセンターに集合って伝えて!"と伝言した。

2人は少し戸惑いながらも擬人化を解いて、他のメンバーを探しに行ってくれた。

一緒に行動してくれてて助かったよ。

……で、あれから全員が戻ってきて今に至る訳なんだけど。

「で、急にポケモンセンターに集合なんてどうしたんだよ?」

「どうもこうも無いよ! アレが私の憧れた姿だなんて絶対に認めないんだから!」

「ちょっと待て、俺らは話が全然見えねぇんだが?」

「というか、何でレイナは怒ってるの?」

「……皆目見当もつかない。ナオト、彼女と何かあったのか?」

「僕じゃなくて、この街のジムリーダーと少しね……。
レイナ、このままではみんなが困ってしまうよ。1度深呼吸して落ち着いた方が良い」

ナオトに背中をさすられながら、2〜3回大きく深呼吸をする。

完全に気分が晴れた訳じゃないけど、幾分かは落ち着いてきた。

冷静さを取り戻したところで、みんなに事情を掻い摘んで説明した。

「何だそりゃ、ポケモンバトルにつまんねぇも何もあるかよ!」

「ジムリーダーの前にトレーナーとしてどうなんだ?
真剣勝負で戦ってこそのポケモンバトルだろ」

まぁ予想はしてたけど、この話に真っ先に噛み付いたのはバトルジャンキーコンビだった。

勇人も疾風も"お互いが一緒に高め合い、成長していくためのもの"としてバトルを楽しんでいる。

その中で彼らにもう1つ共通するものがあるとすれば、それは"真剣勝負"のキーワードだ。

相手の本気には自分も本気で返すのが礼儀──。

そんな考えの元でバトルをする彼らからすれば、デンジお兄ちゃんの発言は聞き捨てならないんだろう。

『デンジがゴメンね。前はちゃんとジムリーダーしてたんだけど……』

「本当だよ! あんなにやる気が無いだなんて……



って、えっ?」


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