04

「で、私たちはこれからサンヨウジム? に挑戦しに行くわけだけど……。
何か注意点とかあったら、聞かせてくれないかな」

作戦会議と言えるかどうか分からない会話をしながら、自分たちの現状や戦力を把握する。

紫闇は野生での生活しかしたことが無いからか、"俺に聞くな"と返事が返ってきた。

「翠姫は何かある?」

「そうさな……。サンヨウジムのジムリーダーは3人いると聞く。
チャレンジャーが最初に選んだポケモンによって、そのポケモンに有利なタイプのジムリーダーが戦うそうじゃ」

それぞれ草タイプ・炎タイプ・水タイプのエキスパートとも聞いたな、と翠姫は言う。

わざとチャレンジャーを不利な側にするなんて、と思いかけて考えを改める。

ポケモンジムは全部で8ヶ所あるようだし、この程度の苦難を乗り越えられないようではポケモントレーナーを名乗る資格は無いということなのだろう。

「私の最初のポケモンは紫闇だから……。この場合ってどうなるんだろう」

紫闇、もといゾロアークは悪タイプだ。

草・炎・水タイプが相手なら、有利になることも不利になることも無い。

……もしかすると、私たちにとっては好条件なのでは?

「最初のポケモンの弱点を突くってことは、ツタージャを選んだ場合は炎タイプのジムリーダーが相手ってことだよね。
向こうが何体ポケモンを連れてるのか分からないけど……初戦は翠姫、その次は紫闇に任せて良いかな?」

「うむ、任せるが良い!」

『くだらん……と言いたいとこではあるが。
戦力増強って意味では、ジムリーダーってのを倒して回る方が早いか』

紫闇も翠姫も同意を示して、首を縦に振ってくれる。

見たことの無いポケモンと出会えるチャンスかもしれないし、そう考えればジム戦っていうのも悪くは無いのかも。


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