04

「やっと見つけたぞ。……ん?」

しまった、こいつの相手に時間を取られてヤツらに見つかったか。

ハンターは俺と人間を交互に見やると、口元に下卑た笑いを浮かべた。

「嬢ちゃん、悪いことは言わねぇ。
痛い目に遭いたくなきゃ、そのゾロアークをこっちに寄越しな」

「……捕まえてどうする気?」

「決まってんだろ? 高値で売り払うのさ。
ゾロアークは滅多に人前にゃ姿を見せねぇ。そいつが色違いとなりゃ、商品としての価値は更に高くなる」

「……」

人間なんてこんな奴らばっかだ。

他の連中と"色が違う"ってだけで血眼になって捕獲しようとしてきやがる。

この人間の女だって、きっとそうだ。今の話を聞いて目の色を変えているに違いない。




そう思っていたが、女の口から飛び出してきたのは俺の耳を疑うものだった。


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