02
――という経緯があって、ショウヨウジムに来たというわけ。
「ザクロさんの言ってた、"会わせたいポケモン"ってどんな子なんだろうね?」
「まぁ、実際に会ってみるまでは何とも言えねえな」
「ですよね」
至極もっともな返答が帰ってきた。ちょっと寂しいよ。
あ、ザクロさんが出てきた。
「いらっしゃい、フユカさん。突然お呼び立てしてすみません」
「特に予定も無かったんで、大丈夫です。それで、私に会わせたいポケモンって?」
「こちらです。僕についてきてください」
ザクロさんのあとをついていくと、とある部屋にたどり着いた。
「部屋に入る前に……これから会わせるポケモンですが、是非あなたの仲間として旅に連れて行ってもらいたいんです」
「え、"仲間として"?」
「はい」
ザクロさんの言葉に、私は?を飛ばす。
つい緑炎たちを見れば……。
「お前の好きにすれば良い」
まず緑炎が一言。
「私は賛成ですわ」
『新しい友達欲しい……』
『私は姫のご判断に従います』
全員が肯定してくれた。1人だけ遠まわしな奴がいるけど。
「分かりました。でも、連れて行くかどうかは会ってみてから決めても良いですか?」
「もちろん。強制するつもりはありませんよ。
では、こちらへ」
ザクロさんが壁のスイッチを押すと、目の前の自動ドアが開いた。
その瞬間……視界が反転した。
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