05
『了解……!』
私の指示を受け、蒼真が猫の手を繰り出す。
ランダムに選ばれた中で繰り出された攻撃……それは火炎放射だった。
『くっ……! うあっ!』
「アマルス!」
アマルスが目を回して倒れた。
「アマルス、戦闘不能! ニャスパーの勝ち!
よって勝者、チャレンジャー・フユカ!」
勝った……。勝ったんだ……!
「やったー! ありがとう、蒼真!」
『うん……。勝てて良かった……』
蒼真を抱き上げて頬ずりしてると、ザクロさんがこっちに歩いてきた。
「フユカさん、素晴らしいバトルでした。
強い絆で結ばれた君たちなら、きっとどんな困難でも乗り越えられるでしょう。
そしてこれが、ショウヨウジムを勝ち抜いた証・ウォールバッジです。受け取ってください」
「はい、ありがとうございます!」
バッジケースで輝く2つのバッジ。全てを集めるには先が長いけど、私にはみんながいてくれる。
これから先も、みんなで頑張っていくんだ。
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