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「はぁ〜、面白かった!」

セレナちゃんと一緒に水族館に行ったし、次の街のジムリーダーのザクロさんにも会った。

それに、化石研究所では本物のポケモンの化石を見たばかりか、古代ポケモンの復活まで見られた。

自分でもビックリするくらい今日は収穫が多かった!

『おい、顔ニヤけてんぞ』

おっと、危ない。これじゃただの変人だよ。

「だって古代ポケモンの復活を生で見られたんだよ! しかもあんな可愛い子が復活するなんて!」

『分かったから落ち着け。今すぐ静かにしねぇとリーフブレー「私が悪うございました緑炎様」……分かれば良い』

シャレにならんことをサラッと言うな!

「さってと……これからどうしよう?」

水族館と化石研究所に行ったから、これと言ってすることが無い。

ポケモンセンターでのんびりするにしても、時間がありすぎる。

買い出しも、しばらくはしなくて良いらしいし。

と、その時――。



「君、危ない!」



「へっ?」

町の人たちがある方向を指さしながら、私に何か叫んでる。

その方向を見ると、大きな岩が崖から転がり落ちてきていた。

あんなデカイ岩がぶつかったら100%死ぬ!

今から走っても間に合わない!

あー、私の人生ここで終わりかぁ。短い人生だったなぁ。

ってこんなこと考えてる場合じゃない! もう岩は目の前に迫ってる!

「……っ!」

次の瞬間、そよ風が吹いたかと思うと、目の前の大岩が木っ端微塵に砕け散った。


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