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「あ、海だ!」

コボクタウンを出発して数時間後。

ズバットの住処だという洞窟を抜け、海が一望出来る8番道路に出た私たち。

「わー、キレイ!」

「セレナちゃんは海を見るの初めて?」

「はい! テレビでは何度も見たことはあるんですけど、自分の目で見るのは初めてです!」

太陽の光を反射する波のように目をキラキラさせるセレナちゃん。

可愛いなぁ。

彼女の住むアサメタウンには、海無いんだっけ。

「今日みたいに暑い日は、泳いだら気持ち良いだろうね」

「あ、そうだフユカさん。
水タイプのポケモンが欲しいんですけど、この辺りに住むポケモンでオススメの子はいますか?」

セレナちゃんの唐突な質問に一瞬キョトンとなったものの、頭を回転させる。

8番道路の水タイプってどんな子がいたかな?

セレナちゃんの手持ちになる子だし、可愛いポケモンが良いよね。

……あ、そうだ!

「ラブカスはどうかな?」

「ラブカス、ですか?」

「うん。こんなポケモンなんだけど……」

近くにあった小枝で地面に絵を書く。

画力無い方だけど、ラブカスはパーツとしては簡単だから大丈夫なはず!

「わぁ、可愛いポケモンですね!
ありがとうございます、フユカさん! 私、次はラブカスを仲間にします」

「うん、頑張ってね。
じゃあ、そろそろ行こうか。タウンマップを見る限り、コウジンタウンはもうすぐだよ」

「はい!」

コウジンタウンに着いたら水族館と化石研究所だ!


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