02


ゴツンッ!

「痛ああああああ!?」

今朝の起床時のメニューは緑炎のゲンコツ。

「ちょっと緑炎……殴らなくても……。あ〜、頭がグラグラする……」

「お前がいつまで経っても起きねえからだ。朝飯出来てんぞ」

「んー……」

テーブルの上に乗っているのは綺麗に盛りつけされたサンドイッチとグリーンサラダ。

「おはようございます、フユカさん」

あ、そうか。昨日はセレナちゃんとサナちゃんも相部屋だったんだっけ。

「おはよう、セレナちゃん、サナちゃん」

「おはよう、フユカさん! フユカさんって朝に弱いんだね」

「うん。昔からなんだよね。
昔のことなんてあんま覚えてないけど」

何故だか知らないけど、私は小さい頃の記憶が全くない。

元の世界にいた時も、小さい頃に家族と遊園地に行ったとか、水族館に行ったとか友達が話してたけど、私にはそういった思い出が1つもない。

まぁ、覚えてなくて苦労したことなんてないから良いんだけど。


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