03
ハクダンシティに別れを告げ、再びパルテール街道を移動していた。
丁度ポケモンセンターを出たところでビオラさんとばったり出くわし、ショウヨウシティに行くことを伝えると激励の言葉とともに見送ってくれた。
で、今ミアレシティに向かって進んでいるのだが……。
「緑炎、さっきからそわそわしてない?」
緑炎の様子がおかしい。
あたりをキョロキョロと見回したかと思えば、ある1点を注視する。
こんなに落ち着きのない緑炎は初めてだ。
『フユカ、俺が前にここで言ったこと覚えてるか?』
「"誰かがつけてきてる"ってやつ?」
『あぁ。あの時と同じ視線を感じる』
あの時と同じ、ということはポケモンなのだろう。
前回は街が目前だったから素通りしたけど、今回は違う。
ミアレシティはまだまだ先だ。
緑炎はボールから出てきて、周りを警戒するように見回した。
『そこかっ!』
とある1本の木が立っている場所に向かってリーフブレードで突っ込んだ。
『きゃっ!』
緑炎のリーフブレードをとっさに避けたせいか、そのポケモンは道の方に出てきてしまい、その姿が明らかになった。
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