05


「で、いつの間に擬人化したの」

「たぶん回復してもらってる時だ。寝て起きたらこうなってたからな。
ついでに晩飯作ってきた」

テーブルに置かれたそれは、紛れもなくチャーハン。

「これ、緑炎が作ったの!?」

「んだよ、不満か?」

「滅相もございません」

レンゲですくって1口食べる。

うん、美味い。

卵はふわふわだし、お米もパラパラだ。

どんだけ本格的な作り方したんだ、この子は。

「で、次はどうするか決めたのか?」

「うん。ちょっと遠いけど、次はショウヨウシティに行こうと思う。
途中ミアレシティを通るから、プラターヌ博士に挨拶に行くつもり」

「ふーん。ま、良いんじゃねぇか?」

「決まりだね。じゃあ、今日はお風呂入ってもう寝よう」

旅はまだ始まったばかり――。


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