03
ハクダンジムでジム戦の申請をして、待つこと10分――。
ジムリーダーであるビオラさんにバトルフィールドに案内されて現在に至る。
ビオラさん、可愛いし綺麗だしスタイル良いし羨ましいなぁ……。
何でこの世界の人って、イケメンと美女が多いの……。あと天使(美少年・美少女)。
雑念だらけでバトルに向かっていたのが原因だろう。緑炎に振り返りざま思いっきり睨まれた。
サーセン。
「アメタマ、電光石火!」
「エナジーボール!」
エナジーボールがアメタマの顔面にクリーンヒット。
ごめんよ、アメタマ。
「チャンス! 緑炎、燕返し!」
燕返しも見事命中し、アメタマは目を回して倒れた。
ジムリーダー・ビオラさんのポケモンは残り1体。
「フユカさん、なかなかやるわね。でも、次はそうはいかないわ!
頼むわよ、ビビヨン!」
『任せて!』
あのビビヨンってポケモン、羽がとても綺麗!
ピンクの羽ってことは、花園の模様なんだ。
「綺麗……!」
「フフ、ありがとう。でも簡単に倒されるほどこの子は甘くないわ。
ビビヨン、ジュプトルにまとわりつくのよ!」
『分かったわ』
ビビヨンが緑炎にまとわりつきながら、時々攻撃を加える。
あの技は虫タイプ。だから緑炎には効果は抜群だ。
「緑炎、穴を掘るで回避して!」
『了解』
「ビビヨン、どこから来るか分からないわ。気を付けて!」
『えぇ!』
上手くいくかは分からないけど、一か八か……。
緑炎を信じて!
「緑炎、ビビヨンの背後を取って!」
『!?』
後ろから突然現れた緑炎に気付いて振り向くも、もう遅い。
「そのまま燕返し!」
『これで決めてやる……!』
緑炎渾身の燕返しがビビヨンに命中した。
もともと100%命中する技だけども。
「ビビヨン!?」
バトルフィールドに叩きつけられたビビヨンは目を回して倒れていた。
「ビビヨン戦闘不能、ジュプトルの勝ち!
よって勝者! チャレンジャー・フユカ!」
「やったやった! 勝ったよ緑炎!」
『分かったから、んな引っ付いてくるな。鬱陶しい』
緑炎ヒドイ……。
「フユカさん、素晴らしいバトルだったわ。
あなたのポケモンを信頼する気持ちが強く伝わってきた。
このバッジを持って行ってちょうだい。
ハクダンジムで勝ち抜いた証、バグバッジよ」
「ありがとうございます! ほら緑炎、初めてのジムバッジだよ」
『良かったな』
反応薄!!
バグバッジをバッジケースにしまい、ポケモンセンターへ意気揚々と戻った。
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