02
ポケモンセンターの部屋に入ったあと、今後の予定について話し合った。
『で、今日はこれからどうすんだ? 夕飯まではまだ時間あるぞ』
「ハクダンジムに行こうと思ったけど、やっぱり今日はやめとこうかな」
『何で』
「ジョーイさんからハクダンジムは虫タイプのジムだ、って聞いたし……。
草タイプの緑炎じゃ相性が悪いでしょ?」
『……はぁ』
何かため息つかれた!
軽くショックなんですけど!
『んなことで悩んでたのかよ。
確かにバトルで勝つためにはレベルやタイプ相性も要になってくるがな。不利な相性なんてひっくり返してやれば良いだろ。
1番大切なのは互いへの"信頼"だ。トレーナーがポケモンを信じられなくて、誰が信じてやれる?
今すぐに最大限の信頼を持つことが不可能なら、まずは"自分のポケモンを信じること"から始めれば良いじゃねぇか』
それもそうだ。
いくらバトルが強かろうと、頭が良くて相手を上回る戦略を立てることが出来ようと。
ポケモンとトレーナーの間に信頼と絆が無ければ、それは本当の"勝利"とは言えない(と、私は思う)。
それに何より、緑炎の強さはトレーナーである私がよく知っている。
なら私は緑炎を信じて戦えば良い。
だって私トレーナー初心者だし、複雑な戦略とか立てられないからね!
「そうだよね。……うん、緑炎を信じてるよ。
よし、ジム戦に行こう!」
『始めからそう言ってりゃ良いんだよ』
緑炎と一緒に、必ず勝つ!
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