03

「なるほど。気が付いた時にはパルテール街道にいて、あのジュプトルと出会った……というわけだね?」

「はい」

実際に体験している私でさえ信じられないような話を、博士は馬鹿にすることもなく真剣に聞いてくれた。

ちなみに、ジュプトル君は窓際に座って話を聞いている。

「じゃあフユカさん。こっちの世界では、この研究所を家にすると良い」

「良いんですか!?」

「もちろんさ! 僕に出来ることなら、全面的にバックアップさせてもらうよ」

「ありがとうございます!」

博士の力添えを得ることが出来たことは本当に嬉しい。

自然と顔に笑みが浮かぶ。

「ところでフユカさん、これからのことはどうするか決めたのかい?」

「とりあえず、ジムを巡りながらカロス地方を旅して回ろうと思ってます」

せっかくカロス地方に来たんだから、色んなポケモンと出会いたい。

私のいた世界にはポケモンいないし。

「それは良いね!
じゃあ、ジュプトルがパートナーになるのかな?」

あ、本人にどうするのか聞くの忘れてた。

「ジュプトル君はどうする?」

『……まぁ良いぜ。
一緒にいれば迷子にはならねぇだろ』

さいですか。


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