04

あっという間にスピアーたちを退散させてしまったジュプトルに称賛の拍手を送る。

心の中で。

『それでお前、これからどうすんだ?』

「その前に1つ聞きたいんだ。ここはどの辺りになるの?」

『ここはパルテール街道、通称4番道路だ。街に行くならミアレシティが近い』

「そっか。ごめんジュプトル君、ミアレシティまで案内してもらっても良いかな?」

『最初からそのつもりだ。お前の第一声は"ここはどこ"だったしな』

「うっ……」

『そんな状態でミアレシティにたどり着けるとも思ってない』

失礼な! 間違ってないけど!

けど、今はジュプトル君がいてくれて良かったと思う。

ミアレシティへ向けて歩き始めた彼の背を追って、私も歩を進めた。


[*prev] [next#]






TOP
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -