04
○月☆日
今日、久しぶりにフラダリがうちを訪ねてきた。
最後に会ったのがシャルロットが生まれた頃だったから、6年振りの再会だ。
手土産の菓子を茶請けにコーヒーを飲んだ。
するとアイツもイベルタルのことを聞いてきた。
それと同時に、悟ってしまった。
連日うちに押し掛けてきた連中は、フラダリの部下たちだったのだと。
アイツの燃えるような瞳はかつての色と違い、絶望が色濃く混ざっていた。
美しい世界を作るために力を貸してほしいと言われたが、今のアイツに協力することはできない。
何とかフラダリを説得したものの、どこまで俺の思いが通じているのかは分からずじまいだ。
○月#日
とうとうフラダリがイベルタルの居場所を見つけてしまった。
最終兵器が見つかっていないのと、まだ眠りから覚めていないのが不幸中の幸いか……。
だが悠長にしているわけにもいかない。イベルタルが目覚めるまでに、あらゆる手を打たなくては。
このことはプラターヌたちには話さないでおこう。
これは俺だけが背負うべき宿命だ。義弟を巻き込むつもりは無い。
俺はきっと、フラダリの目的を阻止すると同時に死ぬことになるだろう。
そうなれば……次は必ずシャルロットが狙われる。
シンオウ地方には時間と空間を司るポケモンとがいるという。
あの子を守るためにも、行動を急がなくては。
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