06
翌朝──。
朝ご飯を食べた後で緑炎たちに事情を説明して、シャーリーとのバトルは悠冬に出てもらうことになった。
同じ化石ポケモンだし、悠冬にとっても良い経験になるかと思ったからだ。
悠冬も"今度は勝つからね、フユカ!"ってやる気満々だしね。
緑炎たちもシャーリーがどんなポケモンを連れてるのか、興味はあったみたい。
ガチゴラスだって知ったら、みんな驚くんだろうなぁ。ちょっと楽しみ。
シャーリーの朝の仕事が一段落着いた頃、他の執事さんやメイドさんも呼んでバトルフィールドに集まる。
審判はジョゼフさんが担当してくれることになった。マルチなお方ね。
「これより、フユカ様とシャーリーのポケモンバトルを始めます。
両者、前へ」
悠冬の入ったモンスターボールを携え、バトルフィールドに立つ。
その向かいには、同じようにモンスターボールを持つシャーリーが緊張した面持ちで立っている。
……ちょっと緊張を和らげてあげようかな。
「シャーリー、今だけはお客さんとメイドさんの垣根は無しだよ!
私は"友達"として、あなたたちと全力で戦うから!」
「……! うん、私も!
どこまで戦えるかは分からないけど……私も"友達"として、全力で挑みます!」
敬語禁止! と言った私を見て、シャーリーに少し笑顔が戻る。
肩の力は抜けたみたいだね。表情がイキイキしてきてる。
「それでは、バトル開始!」
どんなバトルになるのか、楽しみだなぁ!
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