04

アレックスさんから借りたキーストーンと、白刃の持つメガストーンが共鳴する。

強い光に包まれて現れたのは、背中に純白の翼を持った



メガアブソル――



「メガアブソル……。そっか、フユカちゃんもメガシンカが使えるようになったんだね。
でも、あたしだってメガシンカの継承者。同じメガシンカを使う者として負けられない。
ルカリオ、次で決めるよ! 波導弾!」

「この1撃に全てを賭ける! 白刃、もう1度火炎放射!」

火炎放射と波導弾が激しくぶつかり合う。

しかし、その波導弾を炎が包み込みルカリオに直撃。

ルカリオは目を回して倒れた。

「ルカリオ、戦闘不能! アブソルの勝ち!
よって勝者、チャレンジャー・フユカ!」

コンコンブルさんのコールがバトルフィールドに響いた。

勝った……。勝ったんだ!

「やった、勝ったよ! ありがとう、白刃!」

『はい、よろしゅうございました。
しかし姫……恐れながら、お離れいただけませんか……。
その、あまり強く抱き締められると……』

「ん?」

うわ、白刃顔真っ赤。

「フユカちゃん、とっても良いバトルだったよ」

コルニちゃんが小さなトレーを持って話しかけてきた。

そのトレーに乗っているのは、シャラジムを勝ち抜いた証。

「ありがとう、コルニちゃん。
私、コルニちゃんとのバトルで学んだことがたくさんあるんだ。
ポケモンとの強い絆が勝利を引き寄せること。そして、私には緑炎たちがいてくれるってこと。
今回のバトルも緑炎たちやアレックスさんたち……"仲間"がいてくれたから勝てたって思うから」

「その気持ち、大切にしてね。
これがシャラジムを勝ち抜いた証、ファイトバッジだよ!
これからも頑張ってね。応援してるから!」

「うん、ありがとう! 頑張るよ!」

こうして、私とコルニちゃんのジム戦は終わった。


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