04
「フユカちゃん、お待たせ!
メガシンカ親父こと、あたしのお祖父ちゃんよ」
「ワシの名はコンコンブル。メガシンカを後世に残すため、さまざまな伝承を伝えておる」
「初めまして、フユカです。大勢で押しかけてすみません」
「なに、テオさんの愛娘が訪ねてきてくれたんじゃ。歓迎するぞ」
「……?」
"テオさん"――またこの名前だ。
しかも愛娘って……?
「お、お祖父ちゃん!
フユカちゃんはメガシンカの伝承が聞きたくてここに来たんだって!」
コルニちゃんが慌てたように話を逸らす。
少し気になるけど、今はメガシンカの伝承を聞こう。
「おぉ、そうか! では現代まで伝わる伝承を聞かせてあげよう。
まず、メガシンカとは進化を超える進化だと言われておる。
メガシンカを扱うためにはトレーナーとポケモンの強い絆が鍵となるのじゃ」
その後もメガシンカに関する伝承やいろんな話をコンコンブルさんは聞かせてくれた。
もともと伝説や伝承が好きな私にとっては、とても有意義な時間だった。
「それ以来、我々人間はそれをメガシンカと名付け、ポケモンとトレーナーの絆の証の1つと考えるようになったのじゃ」
「興味深いお話、ありがとうございました」
「いやいや、これくらい朝飯前じゃよ。
また聞きたくなったら、いつでも遊びに来なさい」
「ねぇフユカちゃん、せっかくだからポケモンバトルやらない?
ルカリオのメガシンカ、見せてあげるよ!」
「え、本当!? 見たい見たい!」
この目で、しかも生でメガシンカの瞬間を見られるんだ!
「じゃあ、勝負は1対1の真剣勝負ね。さ、奥のバトルフィールドに移動しよう!」
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