02
ポケモンセンターで宿泊用の部屋を確保した後、とりあえずシャラシティを散策することにした。
「はぁー、海が近いから潮風が気持ち良い」
『フユカ、海って何?』
「ん? 海っていうのはね、あそこにある大きな水たまりのこと。
でも、湖や池とは違って海の水は舐めるとしょっぱいんだよ」
「水たまり……。もっとマシな言い方無かったのかよ」
「仕方ないじゃん。他の言い方思い付かなかったんだもん」
海を説明するのって難しいね、意外と。
「あ! フユカちゃん、ヤッホー!」
いきなり名前を呼ばれて驚きながら振り返ると、そこにはコルニちゃんの姿が。
「コルニちゃん! 久しぶり!」
「うん、シャラシティへようこそ! 今は散策中?」
「そんなところ」
あ、そういえばシャラジムのジムリーダーってコルニちゃんなんだっけ。
「そこの3人ってもしかして、フユカちゃんの手持ちの子?」
「あ、うん。ジュプトルの緑炎とビビヨンの雅、それからアブソルの白刃」
「へぇ! 擬人化したポケモンが3匹も!」
1人ではしゃいでいるコルニちゃん。
「ところで、どうして緑炎たちが擬人化してるって分かったの?
ショウヨウシティのザクロさんは、”長年の勘”って言ってたけど」
「あたしもそんなところかな。
何かこう……ビビッとくるんだよね」
「へぇ」
やっぱりジムリーダーってすごいな。
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