05


その夜、夢を見た。

夢にうつったのは、プラターヌ博士の研究所。

そこには博士と男の人……前に夢で見た女の子と男の子もいた。

"ねぇお父さん。その綺麗な石、何に使うの?"

男の人の手を見ると、虹色に輝く石で作られたブレスレットが握られている。

(あれって、キーストーン……?)

"これはな、トレーナーとポケモンの絆の証なんだ"

"トレーナーとポケモンの?"

"そうだよ。ポケモンバトルの途中に  の姿が変わったことがあるだろう?
あれはメガシンカと言って、トレーナーとポケモンがとっても仲良しじゃないとできないことなんだ"

"じゃあ、どうして  はできないの?"

"メガシンカは、どのポケモンもできるわけじゃあない。
トレーナーと仲良しな一部のポケモンにしかできないことなのさ"

"ふーん。あたしもいつかメガシンカ使えるようになるかな?"

"メガシンカできるポケモンと仲良くなれば、きっと  でも使えるようになるよ"



"決めた! あたし大きくなったら  と一緒に旅に出る!
メガシンカを使えるようになって、お父さんと叔父さんのお仕事のお手伝いするの!"

"ハハハ、そいつは楽しみだな!
全く、この好奇心の旺盛さは誰に似たのかね、プラターヌ?"


"きっと義兄さんに似たんだよ。さすが義兄さんと姉さんの子だ"



何故こんな夢を見たのかは分からない。

分かるのは、この夢が懐かしいということと……



何となくではあるけれど、この夢が私の過去に関係があるかもしれないということだけ。


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