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多くのコーディネーターたちが次々とパフォーマンスを決めていく中、自分の番が刻一刻と近づいてくる。
ぶっちゃけ……メッチャ緊張する!
今思えば、コンテストってジム戦と違って観客が大勢いるんだもんな。
向こうの世界で友達のピアノの発表会に行ったことがあるけど、こんな気持ちだったのかな。
『レイナ、大丈夫?』
『初めてのコンテストだもんね。あたしも緊張してきちゃった』
腰のモンスターボールがカタカタと揺れる。
他の出場者がいて声を出せない代わりに、モンスターボールに手を添えた。
パフォーマンスの練習とかしてないけど、大丈夫かな?
來夢と笑理には、一応"こんな感じで"っていうのは伝えてあるけど。
「エントリーナンバー27番のレイナさん! ステージ袖に待機お願いします!」
「は、はい!」
いよいよ私の番か……。
いつまでも不安に思ってたって何も変わらない。
私はただ來夢と笑理を信じるだけだ。
「行くよ、2人とも!」
『うん!』
『頑張ろうね、レイナ』
私は大きな晴れ舞台へと歩を進めた。
「続いてはエントリーナンバー27番! レイナさんです!」
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