06
「レイナさん! お預かりしたポケモンは、みんな元気になりましたよ」
「ありがとうございます」
ナタネさんとのジム戦が終わった後、私は焔と來夢をジョーイさんに預けていた。
『レイナ、この後はポケモン像を見に行くんだよね?』
「そ。
この街のはずれにあるみたい。行こうか」
私たちはポケモン像を見に行くため、ポケモンセンターを出発しようとした。
その時――。
「あれ? レイナさんじゃないですか?」
急に後ろから声が聞こえたので振り返ると、そこにはヒカリちゃんとジュン君がいた。
「ヒカリちゃん! ジュン君も!」
「レイナさんはこれからジム戦ですか?」
「ううん。ジム戦はさっき終わらせたとこ。
疲れたポケモンたちを預けてたんだ」
聞けば、2人はさっきハクタイシティに到着したばかりで、これからポケモン像を見に行くそうだ。
「良かったら、レイナさんも一緒にどうですか?」
「本当に!? 私もこれからポケモン像を見に行こうと思ってたんだ」
「じゃあ早く行こうぜ! 2人とも遅れたら罰金だからな!」
勢いよくポケモンセンターを飛び出していったジュン君を、"待ってよ、ジュンー!"と言いながらヒカリちゃんが追いかける。
その様子を少し微笑ましく思いながら、私も2人の後を追った。
[*prev] [next#]