03
來夢と焔、そしてパチリスの回復を済ませ、ミックスオレで乾杯した。
『ぷはぁ〜! やっぱりミックスオレは最高だね!』
こっちに来てから初めてミックスオレを飲んだけど、なかなか美味しい。
『ねぇ、レイナ。これからどうするの?』
「そうだなぁ。ソノオタウンから近い街はハクタイシティだね。
あの街ならジムもあるし、ハクタイの森が近くにあるからトレーニングもできるし。
出発するなら明日かな」
『あたしも連れてって!』
「え?」
その場にいた全員の視線がパチリスに集中する。
『だってトレーナーさん、ギンガ団を倒すんでしょ? あたしもそのお手伝いがしたいの!
だからお願い、あたしも一緒に連れて行って!』
住処を荒らされたことを相当根に持ってるんだね、この子は……。
「分かった。今日から君は私たちの仲間だよ、"笑理"」
『えみり……?』
「そう、君の新しい名前。
"いつも笑顔でいられるように"って意味を込めてるんだけど……気に入らなかった?」
『"いつも笑顔で"……エヘヘ、すごく気に入った!』
「良かった。自己紹介が遅れたけど、私はレイナ。
この子が來夢で、この子が焔。これからもよろしくね」
『うん! よろしくね、みんな!』
何とも可愛い仲間が加わった。
笑理……。
君の笑顔が、悲しみや怒りで歪むことがありませんように……。
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