03

2回戦 ズガイドスvs來夢

素早いズガイドスを相手に苦戦を強いられていた。

「來夢、ドレインパンチ!」

「かわすんだ!」

來夢がズガイドス目掛けてドレインパンチを打とうとするも、素早くかわされて空を切る。

しかもその後、ズガイドスの追い打ちが決まって來夢の体力は大きく削られていた。

「(どうしよう。このままじゃ來夢の体力が無くなっちゃう……。何か手は……)」

『レイナ、私あの技が使えるんだよ!』

來夢の言葉に私は何かを思い出したようにハッとなった。



「そうだったね……倒される前にやりますか。
來夢、自己再生!」



「何!?」

自己再生を始めた來夢を見たヒョウタさんとズガイドスは目を見開く。

『復活〜!』

「自己再生が使えたのか……。なるほど、簡単にはやられないようだね。
ズガイドス、もう1度追い打ち!」

「ドレインパンチ!」

ドレインパンチは削った相手の体力の一部を自分の体力にする技。

相手にダメージを与えながら自分の体力を回復させるのが目的だった。

体力をギリギリまで減らされたズガイドスはふらつき、片膝をつく。

「大丈夫か、ズガイドス!」

『あぁ……。俺はまだ戦える!』

「この一撃に全てを込めるよ。頭突きだ!」

「こっちも決めるよ、來夢! ドレインパンチ!」

両者の技が激しくぶつかり合い、吹き飛ばされたズガイドスはついに倒れた。

「ズガイドス、戦闘不能! ランクルスの勝ち! 
よって勝者はチャレンジャー・レイナ!」

審判の号令がフィールド内に響き渡り、ジム戦の終了を告げる。

勝った……。

初めてのジム戦に勝ったんだ!

「やったぁ!!」

私は大喜びで來夢に駆け寄り、思いっきり抱き締めた。

「私たち勝ったんだ! ありがとう、來夢!」

『やったやったー!』

キャッキャと2人で喜んでいると、小さなトレーを持ったヒョウタさんが歩いてきた。

「おめでとう、レイナちゃん。見事なバトルだった。
君のようなトレーナーと戦えて嬉しいよ」

「こちらこそありがとうございました! でも今回の勝利はポケモンたちが頑張ってくれたからです」

「その気持ちを大切にしてね。
さぁ、これがクロガネジムで勝利した証・コールバッジだよ」

「ありがとうございます!」

クロガネジムでの初めてのジム戦は、見事私たちの勝利で幕を閉じた。


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