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バトルフィールドに入ってしばらく経つと、ヒョウタさんが準備を済ませてフィールドへと入ってきた。

それと同時に、自然と気持ちも引き締まる。

「クロガネジムへようこそ！　僕がこのジムのジムリーダー・ヒョウタ！
レイナちゃん、お互い悔いの残らないバトルにしよう！」

「はい、よろしくお願いします！　焔、レッツゴー！」

「行け、イワーク！」

『レイナ、僕頑張るからね！』

『俺だって負ける気はないぜ。いつでもかかってこい』

ここに、私とヒョウタさんのジム戦が幕を開けた。



「焔、火の粉！」

『えい！』



焔が放った火の粉はまっすぐ飛んでいき、イワークに命中した。

しかし相手は岩タイプのポケモン、炎タイプの技は今ひとつだ。

「締め付ける攻撃！」

『オゥラッ！』

「かわして穴を掘る！」

イワークの攻撃をひらりとかわした焔が地中に逃げる。

「イワーク、どこから出てくるか分からないぞ。気をつけろ！」

『おうよ！』

しかし、いつまでたっても焔は顔を出さない。

「攻撃してこないならこっちから行くよ！　イワーク、穴に向かって嫌な音！」

「させない！　火炎車！」

嫌な音を出そうと穴を覗いたイワークの顔に火炎車がヒットする。

いきなりの物理技による攻撃で、イワークは目を開けていられない。

「もう1度穴を掘る！」

穴を掘るで姿を隠し、イワークの背後に回った焔の攻撃によってイワークの巨体が倒れた。

まずは1勝だ。

『やった！　僕勝ったよ！』

「頑張ったね、焔！　ゆっくり休んで」

焔に労いの言葉をかけ、モンスターボールに戻した。

「やるね、レイナちゃん。けど、次のバトルではそうはいかないよ。
行け、ズガイドス！」

「ここまで来たからには絶対に勝ちます！　來夢、レッツゴー！」


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