06
緋色たちと協力して、マーズたち幹部を倒す。
でもその間にもアカギは着々と召喚を進めていた。
「……新しい宇宙を作る用意は全て整った。今全てが終わり、そして全てが始める。
湖の3匹の結晶、それを元に科学機械で作り出した2本の赤い鎖。
そして、ここにいる2人の神子の力で異次元の扉を開いてやる。
私のためにその力を使え。時間を操る神話のポケモン・ディアルガ。
……そして、もう1匹。空間を司る神話のポケモン・パルキアよ」
アカギを取り囲むように赤い輪っかが現れて消えると同時に、空中に裂け目のようなものが現れた。
(あれが、時空間の歪みなの……?)
前にレイナが言ってた。時の神子は時間の、空間の神子は空間の歪みを修復する力を持ってるって。
今レイナが正気でいてくれていたら、この場で歪みを直せたのかな?
やがてその歪みの中から、2体の大きなポケモンが姿を現した。
『おい緋色、まさかアレが?』
「あぁ……。ディアルガとパルキアだ……!」
ディアルガとパルキアが、ゆっくりと私たちを見下ろす。
その圧倒的なオーラに、私たちは思わず息を飲んだ。
[*prev] [next#]