04


「ではこれより、神のポケモンを呼び出す。お前たちは邪魔が入らないように見張っていろ。
行くぞ、時の神子と空間の神子よ」

「「……はい、アカギ様の望むままに」」

アカギがナオトとレイナを伴って槍の柱の真ん中に立つ。

俺らはナオトへの仕打ちに怒りを覚え、全員がモンスターボールから飛び出した。

「おいふざけんなよ、アカギ! 話が違うじゃねぇか!」

「マスターがお前に従っている限り、手荒な真似はしない約束のはずだ!」

「そうだよ! 早くチョーカーを外して!」

だがアカギは俺らの声なんざ聞こえてないかのように無視を決め込む。

近付こうとしても幹部の連中が邪魔をしてくるせいで埒が明かない。その時だった。

『やっと着いた……!』

『おいレイナ、そこにいるんだろ!?』

あれは、レイナんとこの連中か。

「ふぅん? 時の神子のポケモンたちも来るなんてね。
でも残念、あなたたちの声はもう届かないのよ」

來夢たちがこっちに気付いて臨戦態勢に入る。

仕方がなかったとはいえ、アイツらにしたことを考えれば当然の反応だった。

だがナオトがあんな目に遭った今、アイツらの協力は喉から手が出るほど欲しい。

だからこそ俺は、來夢たちに向かって思いっ切り頭を下げた。


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