01
カンナギタウン・ポケモンセンター。
私たちは湖のポケモンたちのテレポートによって、瞬間移動された。
突然現れた私たちを見たラッキーが、慌てたようにジョーイさんを呼びに行く。
その間に湖のポケモンたちは姿を消してしまった。
『クソッ、許せねぇ! アイツは……ナオトは俺たちを裏切りやがった!』
『勇人、気持ちは分かるけど落ち着いて! ここポケモンセンターだから!』
激昂する勇人を、焔が何とか宥めようとする。
でもその怒りは中々収まるものではないらしく、勇人はそのまま声を荒らげ続けた。
正直な話、私自身も未だに信じられない。
だってリッシ湖の爆破が起こるまでは、いつもと変わらないナオトだった。
レイナと話してる時なんて、あんなに楽しそうに笑ってたのに。
『……あたしは信じない。ナオトがギンガ団のメンバーだなんて、信じたくない!
レイナを連れて行ったのも、何か理由があるんだよ!』
笑理が茶色の瞳に大粒の涙を浮かべる。
私だってそう信じたい。ギンガ団に協力しているのは、止むを得ない事情があるんだって。
『じゃあどんな理由があるってんだよ!?
あんな連中の目的のために、レイナを巻き添えにするってのか!?』
ヒートアップしていく勇人の顔を目がけて、大量の水が直撃する。
ハイドロポンプを撃ったであろう張本人を、勇人はギッと睨み付けた。
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