04


「そうか……。リッシ湖でも伝説のポケモンがギンガ団に連れ去られたというのか……」

「すみません。私たちの到着がもう少し早ければ、助けられたかもしれないのに……」

「いや、相手は大人の集団だ。君たちが無事だっただけでも充分に嬉しいぞ」

そう言って僅かに微笑んだ博士だったけど、次の瞬間には突然何かを思い出したように焦りの色を見せた。

「そうだ、ジュンは!? エイチ湖に向かったジュンが心配だ!」

「エイチ湖にはナオトが行ってくれてます。……博士、私もすぐにエイチ湖に行きます」

「しかし……」

博士は難しい顔をして押し黙ってしまう。その沈黙が、私を心配してくれているものであることが伝わってくる。

でも私だって友達が……ユクシーが危険な目に遭っているのを見過ごしたく無かった。

「……レイナさん、エイチ湖に行ってください」

「ヒカリちゃん?」

「僕からもお願いします。ジュンは強いけど、万が一ってこともある。
でも、僕たちが行くと足でまといになっちゃうかもしれないから」

「お願いします、ジュンを助けてあげてください!」

コウキ君とヒカリちゃんの後押しを受けて、博士はカンナギタウンから向かうと良いと教えてくれた。

あとキッサキシティ周辺は吹雪が多いらしくて、しっかり防寒していくようにとも言われた。

吹雪がギンガ団を足止めしてくれてると良いけど……。


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