07
幹部らしき男性が、私とナオトを見据える。
「そこの娘、お前の顔を知っているぞ!
ハクタイのアジトに乗り込んできたトレーナーだな!」
「さっきの爆発はお前たちの仕業か。罪の無いポケモンたちまで巻き込んで、何を企んでる?」
「アグノムを解放して! 彼をどうするつもりなの!?」
「お前たちには関係の無いことだ。だがギンガ団の邪魔をするというなら、どんな可能性も潰す!
このサターンが相手をしてやろう!」
そう言い放つと、サターンはユンゲラーとドクロッグを繰り出してくる。それに対して私は來夢を繰り出した。
隣では緋色君を繰り出したナオトがサターンを真っ直ぐ睨む。
「レイナはドクロッグを頼む。ユンゲラーは任せてくれ」
「分かった!」
そっちが私たちを阻むなら、押し通るまで!
ユンゲラーとドクロッグが目を回して倒れ伏す。
サターンは2匹をボールに戻すと"なるほど、ギンガ団に刃向かうわけだ"と小さく零した。
「その強さに敬意を評して、1つだけ教えてやる。
我々は3つの湖のポケモンのパワーを使って新しい宇宙を作り出す!
今頃マーズがシンジ湖で次のポケモンを捕まえている頃だろう」
「待ちなさい!」
言いたいだけ言い残したサターンは、ヘリコプターに乗り込んでリッシ湖を去っていった。
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