05
ミオシティに戻った後の顛末をナオトから聞いていると、"失礼します"と言ってジョーイさんが入ってきた。
肩を動かすリハビリがあるって言ってたから、その時間なのかな?
「レイナさん、あなたに面会ですよ」
「面会?」
誰だろうと疑問に思いながら承諾する。部屋に入ってきたのはトウガンさんだった。
彼は部屋に入ってくるなり、険しい表情で私を見据える。
も、もしかしなくてもメチャクチャ怒っていらっしゃる……!
「あ、あの……トウガンさ「この大馬鹿者!!」……ヒッ!?」
1人用の病室に大音声が響き、空気がビリビリと震える。
隣に座っていたナオトも思わず耳を塞いでいた。
「まったく、何をやっとるんだ君は! 暴走状態にあるポケモンを生身で止めようとするなど無茶が過ぎる!
いくら自分のポケモンだからと言ってもな、あの場でワシが割り込まねば今頃君は片腕を失っていた。
最悪死んでいたかもしれんのだぞ!」
"トウガンさん、病院ではお静かに"ってジョーイさんが窘める。
でも運ばれて来た私に思うところもあったのか、あまり強く言うつもりはないみたいだった。
「鋼鉄島でガブリアスが暴れていると連絡を受けた時は肝が冷えた。
本当に……君たちが無事で良かった」
「すみませんでした……」
トウガンさんはもちろん、ナオトにもみんなにも心配掛けちゃったな……。
後で改めて謝らないと。
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