07
「何者だ、止まれ!」
「止まるのはアンタたちの方でしょ! ここには野生のポケモンたちがたくさん住んでる!
なのに何でそんなことするの!」
「我々はこのギンガ爆弾を使い、湖のポケモンを眠りから覚ますのだ!
幹部様の邪魔はさせん!」
「何だって!? 湖のポケモンを無理矢理引きずり出そうと言うのか!」
「ヒッヒッヒッ。お前さんたち、少し喋り過ぎじゃな」
幹部と思わしき老人がこちらを振り返る。谷間の発電所でマーズと一緒にいた幹部だ。
向こうも私を覚えていたのか、"マーズを倒したトレーナーとまた会うことになろうとはの"と怪しげに笑った。
「も、申し訳ありませんプルート様!」
「まぁ良いわい。ワシはもう少し爆弾の性能を試さねばならん。
そこのトレーナーの相手は任せるぞ」
「お任せ下さい!」
「2人まとめて吠え面かかせてやります!」
正直ギンガ団の相手をするのは御免被りたいけど、もう今更だしね。
今日はナオトもいてくれるし、負ける気はしない。
「お前たちの非道を見過ごすわけにはいかない。
頼むぞ、青刃!」
『お任せを』
「誠士、レッツゴー!」
『ギンガ団……あの日の痛み、思い知ってもらおう!』
[*prev] [next#]