08
ジョーイさんに再び勇人を預け、部屋に荷物を置いて食堂へ向かう。
その途中でジュン君とヒカリちゃんに出くわし、一緒に晩ご飯を食べることになった。
「良かったですね、レイナさん。
コモルーが見つかって」
「うん、ありがとう。明日お礼にお菓子作るね」
「へぇ、レイナってお菓子作れるんだな」
楽しみにしてて、と言うと笑顔で返事をしてくれた。
ヒカリちゃんやジュン君のポケモンたちも一緒の大勢での食事は、楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまう。
話の話題は、次第にビークインとのバトルの話に変わっていた。
「それにしても、あのブイゼル強かったよな!
レイナとのコンビネーションもバッチリだったし、意外と相性良いのかもしれないぜ?」
「そうなのかなぁ?」
「え、あのブイゼルに会ったの?」
來夢たちに事の詳細を話すと、みんなが驚いた顔をしていた。
ブイゼル君にあまり良いイメージを持っていなかった笑理ですら、"本当は良いブイゼルなのかなぁ?"って小首を傾げる。
「それで、そのブイゼルは?」
「みんなが私たちに合流した頃には、どこか行っちゃったんだよね。
お礼言いたかったのに、残念だなぁ」
「また会えると良いですね」
「うん、そうだね」
治療が終わった勇人も合流して、食事の席が一層賑やかになる。
勇人もすっかりいつもの調子を取り戻していた。
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