03


朝ご飯を食べ終えて、ノモセシティを出発する。

次の目的地はミオシティ。シンオウ地方の最西端にある港街だ。

ジョーイさんの話だとミオシティには大きな図書館があって、シンオウに伝わる様々な神話の本がたくさんあるんだって。

もしかしたら、"時の神子"について何か分かるかも。

『ミオシティって、海が近い街なんだよね?
あたし、海見たことないから楽しみ!』

『そうなの、笑理?』

「笑理がいたのは発電所の近くだったもんね。
この中で海を見たことあるのは、焔だけかな?」

『そうだね。マサゴタウンも海が近かったし、ポッチャマがよく研究所を抜け出して泳ぎに行ってたよ』

ポッチャマって、ヒカリちゃんのポッチャマのことか。

結構アグレッシブなんだね、あの子。

『海の水はしょっぱいって聞くけど、本当かな?』

『マジ? 海に行ったら飲んでみるか!』

『レイナは、海に行った経験は?』

「何度か泳ぎに行ったことがあるくらいかな。
海の水がしょっぱいのは本当だけど、生水飲むとお腹壊すよ」

ちぇー、と肩を落とす勇人。

タウンマップを見ながらミオシティを目指して歩いていく。

その時──



『おい、アンタ』



知らない声に、後ろから呼び止められた。


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