05
ギンガ団とのバトルは私と誠士の圧勝に終わり、下っ端は捨て台詞を吐いて逃げていった。
伊達にジムバッジ4つ集めてないもんね!(ドヤァ←
來夢たちにはものすごくドン引きされたけど、爆弾なんか使おうとするアイツが悪い。
「それより、ありがとうね誠士! カッコ良かったよ!」
私の目の前には、フカマルからガバイトに進化した誠士の姿。
アゲハント倒した直後に進化したんだよね。
『いや、私もギンガ団とは因縁がある。彼らのしていることが許せないだけだ』
「因縁……?」
思わずそう聞き返すと、誠士は"気にしないでくれ"と苦笑いした。
その後カンナギタウンの長老でありシロナさんのお祖母さんにお守りを渡し、遺跡をじっくりと見学させてもらった。
遺跡内部の壁画には3匹のポケモンらしき絵と、その真ん中に円が描かれていて、何とも想像力を掻き立てられるものだった。
「はー、面白かった! 見る物は見たし、ポケモンセンターに戻ろうか。
みんなでミックオレ飲もう」
『やったー! あたし喉乾いてたの!』
『せっかくだし、誠士の進化祝いにみんなで乾杯しようよ!』
『おぉ、良いなそれ!』
『私も賛成!』
みんながワイワイと誠士の進化を喜んでいる。
そんな様子を見て、誠士も"ありがとう"と僅かに顔を綻ばせた。
さて、ポケモンセンターに戻ろう。
……と遺跡から出ると、こちらに向かって歩いてくる人影が1つ。
その顔を見た瞬間、私の顔は凍り付いた。
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