04
「着いたー、カンナギタウン!」
カンナギタウンに到着した私は早速ポケモンセンターで部屋を確保し、楽しみにしていたカンナギの遺跡へ向かった。
"昔を伝える町"のキャッチフレーズに相応しく、歴史的風景が色濃く残るのどかな町だ。
「えーっと、遺跡は町の中央にあるって話だけど……」
タウンマップの詳細データを見ながら歩いていると、祠のような場所を見つめているお婆さんがいた。
視線の先を辿ると、遺跡の入口と思しきところにギンガ団が1人立っている。
正直関わり合いたくはないけど、それももう今更だしね。
あのお婆さんが困っているなら助けてあげたい。
……よし!
「そこのギンガ団の人ー。遺跡に入りたいんだけど退いてくれるー?」
「おわあっ!? 後ろから急に声を掛けるな!
これからこの遺跡を爆破する算段中だってのに!」
「……は?」
遺跡を……爆破する……?
「ふざけないでよ! そんなこと絶対させない!」
「ギンガ団に逆らうとは世界に……いや、宇宙に逆らう奴だな!
いけ、アゲハント!」
「誠士、レッツゴー!」
歴史的遺産を爆破しようとする奴なんかに、絶対負けない!
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