02

「待って!」



そう叫びながらベット上で飛び起きる。

あの夢は何だったんだろう?

前に見た荒野の夢と同じくらい謎な内容だけに、朝から頭がパンクしそうになる。

「レイナ、起きてるk……。おっ、もう起きてんのか」

「……」

勇人が呼びかけていることにも気付かず、私の脳内ではさっきの夢がフラッシュバックしていた。

(あの光は私を"神子"って呼んでた。正体も分からない。

世界の危機はたぶんギンガ団のこと。でも、"私自身の運命"って何……?)

な、何か頭がグチャグチャになってきた……。

「おーい、レイナ? 大丈夫か?」

「あ……うん、大丈夫。おはよう、勇人」

「おぅ! 今日の朝飯、レイナの好きなチーズ入りオムレツだってよ」

「……本当に!? 誠士の作るオムレツ大好きなんだよね!」

好きな食べ物の話になった途端、夢のことは一気に吹き飛んだ。

我ながら単純な頭だな……。

「早く来ねぇと、俺か焔が食べちま……?
なぁ、その青アザどうしたんだ?」

「青アザ?」

鏡で見てみると、左の鎖骨辺りに青いアザがあった。

大きさは親指の爪くらいで、綺麗な正五角形の形をしている。

「何だろう、これ? 昨日までは無かったのに」

「ベッドから落ちて何かに打ち付けた、ってことはねぇのか?」

「そ、そこまで寝相悪くないよ!」

……たぶん、いやきっと。

勇人が"冗談だって、んな怒るなよ"ってカラカラと笑う。

そのまま2人で來夢たちのところへ向かった。


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