07


その後の來夢の活躍は目を見張るものだった。

タイプ相性が有利だったのもあったかもしれないけど、やっぱり仲間からの応援って力があるんだな……。

「ゴーリキー、戦闘不能! ランクルスの勝ち!」

審判のコールが響き、來夢がこっちへ戻ってくる。

『勝てた……勝てたよ! みんなありがとう!』

「うん、ちゃんと見てたよ。お疲れ様、來夢!」

モンスターボールに戻っていくのを確認してフィールドに視線を移すと、スモモちゃんもゴーリキーをボールに戻したところだった。

「ありがとう、ゴーリキー。後は任せてください。
……レイナさん。今、私はとても嬉しい。
こんなに楽しいバトルは久しぶりです。叶うならこのまま時間を忘れて、ずっと戦っていたいくらいに!」

その声はとてもイキイキとしていて、本当に楽しそうだった。

「でも、楽しい時間は速く過ぎてしまうもの。
次で終わりにします! いきますよ、ルカリオ!」

スモモちゃんが最後に繰り出したポケモンは、やっぱりルカリオだった。

赤い瞳と凛々しい表情で真っ直ぐにこちらを見つめている姿は、とても圧倒される。

「ここまで来たからには、私たちだって負けられない!
焔、レッツゴー!」



ルカリオVS焔――



最終戦の火蓋が切って落とされた。


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