09


ポケモンセンターのとある1室――。

「何だ、まだ寝てなかったのか?」

部屋に入ってきたのは、己の相棒。

「少し眠れなくてね。考え事をしてたんだ」

「考え事ってのは、お前の探してる嬢ちゃんのことか? 一途なこった」

「あまりからかわないでくれよ。
けど、あと少し……あと少しで思い出せそうなんだ」

「焦るなよ。ゆっくり思い出せば良いじゃねぇか。
ヤツらにとっても、まだおっぱじめるような時期じゃねぇんだろ?」

「そうだな」

彼らを守るためにも、彼女は必要な存在だ。

「必ず使命を果たす。
例え彼女が僕のことを覚えていなかったとしても……必ず」


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