01
“……!”
何か声が聞こえる。
“……ろ! おい、もう朝だぞ”
うーん、もう少し寝かせてよ……。
“……こうなったら仕方ねぇ。くらえっ!”
え、くらえって何を……。
ゴツンッ!
「痛あああああっ!?」
頭にすさまじい痛みが走る。
あまりの痛さに飛び起きると、その原因はすぐに分かった。
『どうだ? バッチリ目が覚めただろ?』
新しく仲間になったタツベイこと、勇人の頭突きだった。
「確かに目は覚めたけど……」
頭の上でアチャモが回ってるよ……。
さらに言うと、勇人のドヤ顔がニクい。
『朝飯が出来たから呼んできてくれ、ってばあさんに頼まれてよ』
「ばあさん? ……あっ!」
そうだった! ここポケモンセンターじゃないんだった!
「勇人、先行ってて! 私もすぐ行くから!」
つい、いつもみたいにグーグーと寝てたよ!
急がなきゃ!
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