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焔の体が白く光り、みるみる姿かたちが変わっていく。

「これって、もしかして……！」

眩しいくらいの光が弱まっていく。そこには……ヒコザルからモウカザルに進化した焔が立っていた。

「焔が進化した！」

『すっごーい！』

『まさか、この土壇場で進化するとは』

『進化したってことは、今までよりも強くなったってことだよね！』

來夢たちもボールの中で焔の成長を喜んでいる。

「焔、まだいける？」

『ちょっと辛いけど、まだ大丈夫！
このバトル……絶対に勝とうね、レイナ！』

「うん！」

「面白くなってきましたネ。こんなに楽しいバトル、久しぶりデス！
ですが、これで最後にシマス！　ムウマージ、マジカルリーフ！」

「ここまで来たら絶対に負けません！
焔、火炎車！　炎の壁を作って！」

『了解！』

マジカルリーフをかわし、炎をまとった焔がムウマージを囲むようにバトルフィールを駆け抜ける。

『キャッ！　熱い……！』

「そのまま地中に潜って！」

『了解！』

「ムウマージ、上へ逃げてくだサイ！」

「そうはさせませんよ！　焔、いっけー！」

地中から勢いよく飛び出した焔の火炎車を受け、バトルフィールドに叩きつけられたムウマージ。

焔の体力はもう限界。今攻撃をくらったりしたら、正直マズイ。

でも、ヒコザルの時よりも素早さは成長してるし、猛火も発動してる。

新しい技を覚えたことも、さっき図鑑で確認したしね。

絶対に勝つんだ……みんなで！



「焔、全力で火炎放射！」


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