03


「元気なヒコザルデスネ!
ジムリーダーとして無様な負け方はできまセン! 行きまショウ、ムウマージ!」

『ハイハイ〜♪』

メリッサさんの最後のポケモンはムウマージ。

まぁ、これは想定内。ダテに友達にDPtの知識叩き込まれてないからね!

「次はコチラから行きマス! ムウマージ、マジカルリーフ!」

無数の葉っぱが焔めがけて飛んできた。

「火の粉で相殺して!」

『了解!』

「もう一度マジカルリーフ!」

もっかい火の粉で相殺しても良いけど、それじゃ拉致が開かない気がする。

「火炎車!」

「来ましたネ! サイコキネシス!」

「げっ!」

ムウマージのサイコキネシスで、焔の身体がふよふよ。

「投げ飛ばしてくだサイ!」

『うわあっ!』

「焔!」

さすがはメリッサさんのムウマージ……とても手強い。

でも、私たちだって負けるわけにはいかない!

「ムウマージ、メロメロ!」

「そうはさせない! 焔、穴を掘るでかわして!」

『了解!』

「ムウマージ! ヒコザルを追いかけてくだサイ!」

『ハイハイ、りょうか〜い♪』

「え?」

メリッサさん、何をするつもりなんだろう?

とにかく、ムウマージを地上に引きずり出さなくちゃ!

「焔、一旦地上に出て!」

『分かった!』

でも、そんな私の考えは甘かったようで……。



「ムウマージ、マジカルリーフ!」

『ハイハイ〜♪』



『うわあっ!』

「なっ……!」

焔が地上に出てくる前に、マジカルリーフが直撃。

地面を貫通して、焔はバトルフィールドに放り出された。

「焔、しっかり!」

『くっ……!』

何とか気力で立ってるみたいだけど、相当辛そうだ。

対してムウマージは余裕綽々って感じみたい。

イタズラに突っ込んでいってもサイコキネシスで動きを封じられるだけ。

どうしたら良い……?

その時、焔の体に変化が起きた。


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