01
人生初めてのコンテストに出場した翌日。
私たちはポケモンセンターの部屋で作戦会議中。
「うーん。さて、どうすべきか……」
「ジョーイさんは、ヨスガジムはゴーストタイプのジムだって言ってたよね」
「あぁ。ゴーストタイプのポケモンは、トリッキーな戦法を取ることが多い。
おまけに、ノーマルタイプと格闘タイプは効果がない」
「うん。残念だけど、今回は來夢はお留守番ね」
ヨスガジムのジムリーダー・メリッサさんにジム戦の宣戦布告を受けたのが昨日のこと。
誠士の言う通り、ゴーストタイプってトリッキーなイメージがあるから要注意だ。
エスパータイプの來夢は、今回は留守番。
だから必然的に笑理と焔、誠士の3人にお願いすることになるんだけど……。
「トリッキーな戦法の裏をかこうと思ったら、やっぱりトリッキーな作戦の方が良いのかな?」
「でも、トリッキーなバトルってあまりやったことないよね?
ナタネさんとのバトルの時くらいじゃない?」
「あー、あの時ね」
あの時は確か水タイプのウェザーボールを來夢の雷で電気分解したり、炎タイプのウェザーボールを分割してロズレイドに向かってぶん投げたりしたんだっけ。
ヒョウタさんとのジム戦では、当たって砕けろスタイルだったしなぁ。
今回はその手は通用しないかも。
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